UMAの備忘録

Linuxやら大気科学やらについてゆるりと。

BUMP OF CHICKENの『セントエルモの火』について

こんにちは、UMAです。

今回はPC関係の話では全然なく、
僕の大好きなバンド BUMP OF CHICKEN の話です。


僕はかれこれ14年来のBUMP OF CHICKENファンなのですが、
特に好きなアルバムの一つに『COSMONAUT』があります。

そのアルバム『COSMONAUT』の中でも印象的なのが、
10曲目の『セントエルモの火』。


その『セントエルモの火』について、今回は語っていきます。


どのような曲か

制作されたのは2008年で、アルバムの前に収録されている『HAPPY』・『66号線』と
ほぼ同時に書かれた曲である、というのは有名な話。

曲としては、これまでのBUMPの楽曲にないグルーヴ感をまとった、
ドラムとギターアルペジオのリズムが心地いい作品です。


同じく有名な話として、この曲はヴォーカル&ギターの藤原基央(藤くん)が
ドラムの升秀夫(秀ちゃん)に向けて書いたとされます。

この曲を書く直前、藤くんは秀ちゃん含め友人達と富士山登山をしています。
(そのエピソードは雑誌「バックステージ・パス 2010年1月号」が詳しい。)

その時、藤くんは少し遅れて登山を開始し、先に登り始めていた秀ちゃんを追う形でした。
そんな藤くんの目線で『セントエルモの火』の歌詞を読むと、なんとなく納得できます。


タイトルが「セントエルモの火」なのはなぜ?

セントエルモの火』を聴いた方は、一度はこう疑問に思ったのではないでしょうか。


なぜタイトルが「セントエルモの火」なのか?


僕はここに、一つの仮設を提示します。
鍵となるのはやはり、この曲を書くきっかけになった「富士山登山」。

とは言っても、富士山そのものというより、その麓にある施設が鍵です。


富士山レーダードーム館

山梨県富士吉田市に「富士山レーダードーム館」という施設があります。

fujiyoshida.net

この施設では、かつて台風観測のために富士山頂に建てられた「富士山レーダー」と、
それにまつわる気象現象や気象観測について知ることができます。


施設内には、気象観測にまつわるクイズが計10問設置されていて、全問正解すると
「気象観測員認定書」がもらえます。
(僕が訪れた時は10問中8問正解でした……。)

このクイズの中に、こんな問題があります。


セントエルモの火とよばれる気象現象の正体は何でしょう?」


ここからは想像ですが、

富士山に登った前後(おそらく後?)に、藤くん達はこの富士山レーダードーム館を訪れたのでしょう。
で、施設内を見る間にクイズにも挑戦した。

クイズで特に印象的だった言葉が、「セントエルモの火」だった。
その印象が強く残ってて、秀ちゃんとの富士山登山をイメージして書いた曲のタイトルが
セントエルモの火』になった。


こう考えると、富士山登山のエピソードをもとに書かれた『セントエルモの火』が、
富士山とは全く関係ない(ように思える)タイトルになったことにも頷けます。


改めて『セントエルモの火』を聴く

セントエルモの火』を聴くと、メロディーやグルーヴの良さももちろんですが、
歌詞も秀逸です。


一緒に生きている事は 当たり前じゃない
別々の呼吸を 懸命に読み合って ここまで来たんだよ


藤くんの秀ちゃんに対する思いが、藤くんらしい言葉で語られています。


セントエルモの火』にはほかにも感動的な歌詞が満載です。
気になった方はぜひ聴いてみてください。

もちろん、BUMP OF CHICKENが好きな方も今一度聴いてみてください。
聴く時の年齢やテンションで新たな発見ができるのもBUMPの楽曲の良いところです。

www.bumpofchicken.com