UMAの備忘録

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【BUMP OF CHICKEN】「リボン」ってタイトルだけれども。

こんにちは、UMAです。

本日2020年8月24日、BUMP OF CHICKEN藤原基央さんが結婚を発表しました!!
いやー、なんともめでたいですね!
かれこれ15年来のファンとしては感無量です。


そんなBUMP OF CHICKENの楽曲で、一度語っておかなくてはと思っている曲があります。
※藤くんの結婚とはそんなに関係ないよ(笑)

それが「リボン」です。
語りたいポイントは後ほど話すとして、まずはこの楽曲の概要について。


20周年の「締めくくり」

この「リボン」を書いた当初の藤原は、あまり多くを意識していなかった、ということが
雑誌のインタビューなどで本人からも言及されていますが、

実際歌詞を見ると「手作りの地図」(→「ロストマン」)や「すれ違った野良猫」(→「K」)
など過去の楽曲を連想させるフレーズが満載です。

そんなこともあって、BUMP OF CHICKEN結成20周年の2016年2月11日から1年間続いた
結成20周年イヤーを締めくくる2017年2月10日にこの曲がライブ放送されました。


楽曲としては、ややスローテンポで4人の楽器のみを使ったシンプルな構成。
こういう楽曲だと藤くんの伸びやかな声が際立ちます。

メンバーも最初「倍テン(倍のテンポ)だと思った」と言っているように、
アコギのストロークはテンポが倍だと捉えてもそれっぽく聞こえますが、
話によると秀ちゃんがバスドラムをあのリズムで入れたので現在のテンポになったとか。


昔からのBUMPファンはもちろん、誰がいつ聴いても何故か「懐かしい」と感じるサウンド
チャマが藤くんの作る曲を「new traditional」と表現したのが良く解る、そんな楽曲です。


タイトルの「リボン」という言葉が出てくるのは……

さて、ここから本題です。


当然ですが、この楽曲のタイトルは「リボン」です。
しかし、歌詞の中で「リボン」という言葉が出てくるのは、わずかこの一箇所。

僕らを結ぶリボンは 解けないわけじゃない 結んできたんだ


普通「リボン」ってタイトルなら「僕らを結ぶリボンは解けない」ってなりそうじゃないですか。
しかし藤原基央は「解けないわけじゃない」って歌うんですよ。
そしてその直後の「結んできたんだ」。

タイトルの言葉をこんなふうに使う楽曲を、僕はこれまで聴いたことがありません。
ちょっと常人には考えつかない言い回しだなぁ。


秀逸なのは言い回しだけではなく、もちろんその意味もぐっと来る。
なんていうか、端的に「人間関係」ってものを表現していて
大切な人とどう関係を作って、続けてきたか、それを思い出させてくれる。


珍しく個人的な話

僕がこの歌詞を深々と噛みしめたのは、最近友達が遠くへ引っ越すことになった時だった。

かれこれ長年仲良くやってたような、でもたまに喧嘩ってほどじゃないけどギスギスしたりもして、
それでもお互いがお互いを尊重して友達としてやってきたんだな、と
相手が引っ越して遠くへ行くという節目に改めて感じて。


その時にずっと頭の中で流れていたのが「リボン」のあのフレーズで。
これまでよくリボンが解けなかったな、ギリギリ結んでこれたな、と思うと
なんだか急に切なくなってしまった。

大切な友達だからこそ、リボンが解けないかすげぇ怖くて。
手探りしながら必死でリボンを結んできた。


思えば、人間関係なんてすべてこれの繰り返しだと思う。

相手を大切に思えば思うほど、そのリボンが解ける恐怖も大きくなって。
だから解けないように、相手のことを想って、精一杯リボンを結んでいくんだ。

「リボン」は、藤原基央含めBUMPのメンバー自身がそうやってきたことを歌っているのだろうし、
ある意味そうやってきたすべての人々を肯定しているようにも聴こえる。

もしかしたら、そこにはBUMPとファンとの関係も含まれているかもしれない。
そう考えると、20周年イヤーの締めくくりにこの曲が選ばれたのも必然だったのではないか。


たった一度、しかもその言葉からは想像もできない形でタイトルが登場する「リボン」。
ぜひ、大切な誰かを想いながら聴いてもらいたい。


PVはこちらから:

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